PEEP INTO KANOKO 開発の思い出

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※2023年11月11日ツイートした内容のまとめです。なんか凍結されそうな予感がしたのでこっちにでも記事化しておきます。

2022年の今頃に発売した「PEEP INTO KANOKO」と言うゲーム作品ですが、今見てみたら累計3800本くらい売れているようで、遊んでいただいた皆様ありがとうございます。ゲーム作ってたときの思い出を話したいので聞いてください。

同人ゲームやアダルトゲームの世界では、とても世間におおっぴらに言えないようなシチュエーションを題材に出来ることが醍醐味だと思ってます。今回のゲームの内容は、大学生の主人公が幼なじみのヒロイン花野子の家庭教師を任されることになるところから始まります。

そんな主人公のスマホに盗撮カメラの広告が届き、主人公は好奇心からそのカメラを購入してしまいます。 そのカメラを、花野子の部屋に設置していくかどうかは完全にプレイヤーの自由なので、全く設置しないでゲームを終えることも出来るし、部屋中カメラだらけにすることも出来ます。

設置は花野子が部屋を出るわずかな間に行う必要があり、タイミングゲームで繊細なカメラを正しく設置できないとカメラを失ってしまいます。限られた時間の中で正確にカメラを設置し、元の自席に戻らないと、部屋をあさっている様子を花野子に見つかってしまって即ゲームオーバーになります。

主人公(プレイヤー)はもちろん下心を持ってカメラを設置していくわけですが、そこで撮影された映像を見ていく課程で、徐々に花野子の隠された秘密を目の当たりにするようになります。10日間の家庭教師期間のうちに「どれだけカメラを設置するか=花野子の秘密をしれるか」で、主人公と花野子の運命が変わるマルチエンディングストーリーになっています。「PEEP INTO KANOKO」は花野子をのぞき込むと言った意味でつけましたが、盗撮するだけじゃなくて、「花野子の心の中を覗く」と言った意味合いを込めました。

先日もポストしたのですが、同人ゲームをひとり開発する時点で、あきらめなきゃいけないことが無数にありました。同人専業で毎月作品をリリースすることで生計を立てているため、ゲーム開発にかけられる期間は3ヶ月ほどしかありません。ヒロイン数はひとり、シーンはたくさんは用意できないので花野子の部屋に長くいることが不自然ではない家庭教師設定になりました。「主人公が選んだ選択でヒロインの運命が変わる」今となっては当たり前のシステムは、昔好きだったエルフの「同級生2」を思い出しながら作りました。

当時のアドベンチャーゲームの空気は「選択肢の取り返しのつかない感」こそが肝だと思っているので、周回プレイ前提で一回のクリアまでに必要なプレイ時間を短くし、トゥルーエンド以外のエンディングはバッドエンドになるように設定したりしました。

バッドエンドになってしまうからこそ周回プレイを繰り返すことになる。この構造がいわゆる「タイムリープもの」のようなプレイ感になると思っているので、プレイヤーに作品内容を超えたメタっぽい楽しさを伝えられるんじゃないかと思いました。

そんなゲーム作品「PEEP INTO KANOKO」はFANZA同人とDLsiteで発売中ですので秋の夜長に是非どうぞ。今モバイル版も準備中です。(上手く移植できるかどうかはわからん)

PEEP INTO KANOKO [夏野企画] | DLsite
アドベンチャー+盗撮シミュレーションゲーム/家庭教師として訪れた女子高生の部屋。部屋で一人きりになれるわずかな時間に、生徒の部屋にカメラを設置しよう。 刻一刻とカウントダウンが進む間に、あなたは無事にカメラを設置することができるか? 10日間の家庭教師生活の行動で、花野子とあなたのストーリーが変化する、マルチエンディン...
https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_248532

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